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桜の葉と杏仁に通じる、甘い香りの指揮者
トンカ豆は、南米の高木の種子です。黒く艶のある細長い豆で、削ると桜餅の葉によく似た甘い香りが立ちます。
フランスの菓子と香水の世界で長く珍重されてきました。バニラより深く、干し草のような落ち着きのある甘さが持ち味です。
桜餅の葉です。日本の方なら、この一語でだいたい伝わります。粉っぽく、甘く、少し草の匂い。杏仁豆腐やアーモンドを思い浮かべる方もいます。
この香りの正体はクマリンといって、桜の葉、刈りたての干し草、そしてカシアが持っているのと同じものです。トンカ豆はこの成分の塊のような種子で、削った瞬間に部屋じゅうが甘くなります。
そこにバニラの甘さも重なります。桜の葉の側とバニラの側、二つの甘さを同時に持っている。だからチョコレートにもクリームにも、そして紅茶にも入っていけます。
香りの行き先
意外に近い
トンカ豆の甘い香りは、桜餅の葉や刈りたての干し草、そしてカシアが持っているものと同じです。日本人にとってはむしろ馴染みの深い香りで、初めて嗅いでも「知っている」と感じることが多い素材です。
甘い豆と、辛い実。菓子と料理くらい離れて見えますが、Inspiceのチャイでは同じ一杯に入っています。トンカ豆の甘さを胡椒が締めると、甘いだけの飲みものになりません。
南米の種子と、フランスの葉。どちらも甘い香りだけを持ち、刺激をほとんど持ちません。この組み合わせは珍しく、クリームや菓子の世界で使える手が広がります。ただし両方とも繊細なので、量を間違えると消し合います。
同じ方向の甘さを厚くします。ただしトンカ豆が強いので、相手を控えめに。トンカ豆が主役になる前提で組んでください。
甘さを苦みで受ける方向。チョコレートや紅茶にトンカ豆という組み合わせは、フランスの菓子で定番です。
甘いだけにしないための方向。飲みものでとくに効きます。
入れどき
最後、削って散らす
おろしたて
甘い香りがまっすぐ立つ。ここが本領。
液体に浸す
削る前のホール
牛乳やクリームに香りが移る。
はじめから煮出す
削ったもの
甘さが全体に回る。
おろし金で削ります。ナツメグと同じ扱いで、一削りが一回分。加熱していないぶん、あの桜餅の香りがそのまま出ます。
温めた牛乳やクリームに入れて、しばらく置きます。脂肪が香りをよく受け止めるので、乳製品との相性が確かです。
最初から入れて煮ます。加熱に比較的強い香りなので、飲みものに使うならこの形でも十分です。
香りがとても強い素材です。一削りずつ足してください。バニラより少ない量で足ります。
クリーム、牛乳、チョコレート、紅茶、りんご、桃、栗。乳製品と、甘い果物。トンカ豆の甘さは脂肪のなかでよく広がるので、クリームやカスタードで使うといちばん活きます。日本の素材なら、桜や小豆とも噛み合います。
塩気の強い料理や、香りの淡い素材には向きません。トンカ豆の甘さが料理を覆ってしまいます。
トンカ豆のミルク。温めた牛乳にトンカ豆を一削り、砂糖を少し。それだけで、桜餅のような香りの飲みものになります。寝る前に。
黒く艶のある細長い種子です。しわが寄っていて、表面に白い粉が吹いていることがあります。
一粒でかなりの回数使えます。密閉して冷暗所へ。
香りが非常に強いので、他のスパイスと同じ容器や引き出しに入れないでください。匂いが移ります。
Inspiceは、トンカ豆を10のブレンドに使っています。チャイ全種と、the cocoaです。
チャイでは、原材料表の上位に置いてあります。カシアの甘さとトンカ豆の甘さ。この二つは同じ甘い香りの成分を分け合っているので、重ねると甘さの方向が完全に揃う。チャイの甘さがどこか和菓子めいて感じられるとしたら、この配置のためです。
the cocoaでは三番目。カカオの苦みに対して、甘さの側の主軸を担っています。砂糖を増やさずに甘さの印象を上げられる、という性質がここで効いています。
トンカ豆は、Inspiceの10のブレンドに入っています。以下は原材料表の順位から見た層です。 ただし香りの強さは素材ごとに大きく違うので、量が少なくても主張が大きいことがあります。
チャイ(スパイスパック)「カカオニブチャイ スパイスパック」 2パック入りカカオニブの苦みに、甘さで応える位置。
チャイ(スパイスパック)「チャイ スパイスパック」 2パック入り上位四番目。カシアと甘い香りの成分を分け合っていて、チャイの甘さが和菓子めいて感じられるのはこの配置のためです。
チャイ(CHAInstant)4 FLAVOR CHAInstant PACK「4フレーバー チャインスタント パック」4種の詰め合わせ。どの一杯でも、甘さの主軸として上位にいます。
チャイ(CHAInstant)CACAONIBS CHAInstant「カカオニブチャイ インスタント」カカオが主役の一杯で、甘さの側を担っています。
チャイ(CHAInstant)CHAInstant「チャイ インスタント」チャイと同じ設計。溶かして飲む形でも、カシアとの対は変えていません。
チャイ(CHAInstant)Golden CHAInstant「ゴールデンチャイ インスタント」ターメリックの土に、甘さで蓋をする位置。
チャイ(CHAInstant)HotBoost CHAInstant「ホットブーストチャイ インスタント」熱が主役の一杯に、甘さの受け皿を置いています。
チャイ(CHAInstant)MINT CHAInstant「ミントチャイ インスタント」涼しさが主役の一杯に、甘さの芯を通しています。
チャイ(CHAInstant)Yomogi CHAInstant「ヨモギチャイ インスタント」よもぎの青さと、桜餅のような甘さ。和の香りが二つ並ぶ一杯です。桜餅の葉です。粉っぽく甘く、少し草の匂い。杏仁豆腐やアーモンドを思い浮かべる方もいます。桜の葉や刈りたての干し草と同じ香りの成分を持っていて、日本人にはむしろ馴染みの深い香りです。
方向は近いのですが、別の香りです。バニラがまっすぐ甘いのに対して、トンカ豆には草や干し草のような落ち着きがあります。量もバニラより少なくて足ります。
ナツメグと同じで、おろし金で削ります。一削りが一回分。温めた牛乳やクリームに浸すと、脂肪が香りをよく受け止めます。一粒でかなりの回数使えます。
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