English
Free shipping within Japan on orders over ¥1,000 ─ Inspice KANAZAWA, our Higashiyama flagship, is open
Inspiceスパイス事典ホワイトペッパー
ホワイトペッパー(ホワイトペッパー)
White Pepper

ホワイトペッパー

黒胡椒の完熟版。色を汚さない上品な辛味

ホワイトペッパーは、黒胡椒と同じ木の実です。完熟させてから水に漬け、外側の黒い皮を落としたものが白胡椒になります。

ホワイトペッパーとは

学名
Piper nigrum
科名
コショウ科
使用部位
完熟果実(外皮を除いたもの)
原産地
インド南西部マラバール海岸
主な産地
ベトナム、インドネシア、マレーシア(サラワク)
和名
白胡椒
別名
ホワイトペッパー
流通の形
ホール/パウダー

黒胡椒が未熟な実を乾かすのに対し、白胡椒は完熟を待ちます。皮を落とすために水に漬ける工程があり、そのあいだにゆるやかな発酵が起きます。

どんな香り

黒胡椒より穏やかです。あの刺すような鋭さがなく、香りが丸い。かわりに、独特の発酵した匂いがわずかに残ります。この匂いを「上品」と感じるか「土臭い」と感じるかで、好みが分かれます。

辛さは黒胡椒とほぼ同じです。減っているのは香りの側で、皮に含まれていた成分が落ちているぶん、まっすぐな辛さだけが残ります。だから「辛いのに香りが邪魔をしない」という状態がつくれます。

そして色が出ません。白いソースやポタージュに黒い点が散らないというのは、料理をつくる側にとって思っている以上に大きな理由です。

香りの行き先

ホワイトペッパー

意外に近い

黒・白・緑・テリーチェリーは、すべて同じ木の実です。摘む時期と加工が違うだけ。同じ植物からこれほど違う香りが取り出せるスパイスは、他にありません。

一緒に使うと伸びる

白い料理を組み立てる

温かみを足す

ホワイトペッパーの香りが、どの方向へ伸びるか

意外に近い素材

メース

どちらも「色を出さない」ことを買われている素材です。白いソースに使えるスパイスは意外に少なく、この二つは同じ理由で選ばれます。抜群に噛み合う組み合わせでもあります。

昆布

胡椒と昆布。和洋の隔たりがありますが、どちらも「香りを主張せずに味の土台を上げる」働きをします。白胡椒が和食に馴染むのは、この控えめさのためです。

一緒に使うと伸びる素材

白い料理を組み立てる ── メース、ローリエ、ナツメグ

ベシャメル、ポタージュ、クリーム煮。色を出さない素材どうしで組むと、見た目を保ったまま香りを重ねられます。

淡白な素材に ── コリアンダー、こぶみかんの葉

白身魚や鶏に使う方向。白胡椒は素材の香りを覆わないので、柑橘を足しても喧嘩しません。

温かみを足す ── ジンジャー、カシア

中華のスープで白胡椒と生姜という組み合わせが定番なのは、辛さの方向が揃うからです。

料理への応用

入れどき

はじめ、下味に

パウダー

素材に辛さがなじむ。色は出ない。

白身魚中華スープ

途中、ソースに

パウダー

辛さがまっすぐ通る。香りが邪魔しない。

ベシャメルクリーム煮ポタージュ

最後、挽きたてを

挽きたて

発酵した独特の香りが立つ。好みが分かれる。

中華スープうどんポタージュ
ホワイトペッパーを、いつ入れるか

はじめ、下味にパウダー

焼く前や煮る前に振ります。白胡椒は色が出ないので、下味に使っても仕上がりの見た目を汚しません。

途中、ソースにパウダー

仕上がる前に加えます。黒胡椒だと黒い点が散りますが、白胡椒なら白さが保てる。この一点で選ばれることの多いスパイスです。

最後、挽きたてを挽きたて

仕上げに挽きます。白胡椒特有の匂いが最も出る使い方で、好きな人には代わりが利きません。

分量の三段階(2人分の目安

気配ほど小さじ1/8料理が締まる。胡椒とは気づかれない
効かせる小さじ1/4白胡椒だとわかる。ふだんはここ
主役にする小さじ1/2白胡椒の料理になる

黒胡椒と同じ量から始めて構いません。辛さはほぼ同じで、香りだけが穏やかです。

この食材と合う理由

白身魚、鶏、じゃがいも、カリフラワー、クリーム、豆腐。白いものと、淡白なもの。白胡椒は色も香りも主張しないので、素材の見た目と味をそのまま残せます。中華のスープや和食にもよく馴染みます。

牛肉のステーキのように、胡椒の香りそのものを聴かせたい料理には向きません。そこは黒胡椒の担当です。

うまくいかないときの直し方

  • 匂いが気になる白胡椒特有の、皮を落とす工程で生まれる匂いです。苦手なら黒胡椒に替えるか、量を減らして加熱を長めに
  • 辛さが足りない辛さは黒胡椒とほぼ同じです。挽き置きが古い可能性があります
  • 黒胡椒と使い分けがわからない色を出したくないか、香りを主張させたくないとき。この二つが白胡椒を選ぶ理由です

一皿の設計例

かき玉スープ。鶏がらスープに溶き卵を流し、塩と白胡椒だけ。黒胡椒だと黒い点が浮きますが、白胡椒なら澄んだまま辛さが通ります。

選び方・保存

象牙色の丸い粒です。黒胡椒より一回り小さく、表面がなめらか。

ホールなら数年、パウダーは半年ほど。中華や和食で使うならパウダーの出番も多いので、両方あると便利です。

匂いが移りやすいので、密閉を確実に。

Inspiceでは、どう使っているか

Inspiceは、ホワイトペッパーを3つのブレンドに使っています。

ディッシュ シンフォニーNo.5は、四種類の胡椒を並べた一本です。ブラックペッパーが一番目、ペッパーキャビアが二番目、そしてホワイトペッパーが三番目。同じ木の実を、摘む時期と加工だけ変えて三つ重ねてあります。

辛さの量ではなく、辛さの種類で構成した一本です。四つ並べると、胡椒がひとつの香りではないことがはっきりします。

ホワイトペッパーが働いている商品

ホワイトペッパーは、Inspiceの3つのブレンドに入っています。以下は原材料表の順位から見た層です。 ただし香りの強さは素材ごとに大きく違うので、量が少なくても主張が大きいことがあります。

Inspiceの商品を見る →

よくある質問

白胡椒と黒胡椒は違う植物ですか?

同じ木の実です。黒胡椒は完熟前に摘んで乾かし、白胡椒は完熟させてから水に漬け、外側の黒い皮を落とします。辛さはほぼ同じで、香りだけが穏やかになります。

白胡椒の匂いが苦手です

皮を落とすために水に漬ける工程で生まれる匂いです。好みがはっきり分かれるところなので、苦手なら無理に使わなくて構いません。色を出したくないだけなら、量を減らして加熱を長めにすると和らぎます。

どちらを買えばいいですか?

一本だけなら黒胡椒です。白胡椒は「色を出したくない」「香りを主張させたくない」という明確な理由があるときに選ぶもの。白いソースや澄んだスープをよく作るなら、揃える価値があります。

事典の一覧へ戻る →

Marketplace

Inspice, on the marketplaces too.

Order with the marketplace account you already use.