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InspiceSpice encyclopediaMustard Seed
Mustard Seed
マスタード

Mustard Seed

Toasted whole, pungent when crushed — two faces

Mustard is the seed of a plant in the cabbage family. The pungency is not sitting ready inside the seed. It appears only once the seed is broken and meets water.

What is Mustard Seed?

Botanical name
Brassica alba (white) / B. juncea (brown)
Family
Cabbage family
Part used
Seed
Origin
The Mediterranean coast to the Himalayan foothills
Main producers
Canada, Nepal, India, Russia
Japanese name
Yōgarashi, shirogarashi
Also known as
Yellow mustard (the white species)
Sold as
Whole / ground / paste

There are three kinds, white, brown and black, differing in heat and in use. In Europe it is worked into a condiment; in South Asia it is popped in oil at the opening of a dish.

What it smells like

Put the whole seed in your mouth and almost nothing happens. Bitten, it is slightly bitter, no more. The heat of mustard is not present in the seed as a finished thing; it is made only when the cells break and meet water.

So the heat can be controlled in three stages. Heated whole in oil, no heat rises and only toastiness comes out. Ground and mixed with water, a sharp heat rises after a few minutes. Worked with vinegar or wine, that heat loses its edges and grows gentle. Three faces can be drawn from one seed.

And it runs up through the nose. Different from chilli, which burns the tongue, and from pepper, which stings it. It shoots upward and vanishes at once. The speed of that vanishing is why it does not weigh a dish down.

Where the scent goes

Mustard Seed

Unexpectedly close

マスタードは、持っている香りのほとんどが自分だけのものです。よそと分け合っているのは、ごくわずか。だから代わりが利かず、そして誰かと組ませるのに少し工夫が要ります。

Lifts it

Take the corners off the heat

Lean woody

Add complexity

Which way the scent of Mustard Seed reaches

Unexpectedly close

Cacao Nibs

鼻に抜ける刺激と、噛みしめる苦み。菓子と料理くらい離れて見えますが、これが驚くほどよく噛み合います。カカオの苦みがマスタードの刺激に厚みを与え、マスタードがカカオの重さを持ち上げる。互いの足りないところを、ちょうど埋め合う関係です。

White Sesame

どちらも焙ると香ばしさが生まれる種子です。マスタードを油ではじけさせる工程と、ごまを煎る工程は、同じことをしている。同じ鍋で同時に扱えるので、南インドの料理では隣り合わせにいることがよくあります。

Materials that lift it

Take the corners off the heat ── Chili Pepper, Ginger, Black Pepper

種類の違う辛さを隣に置くと、マスタードの鼻に抜ける刺激が単独で目立たなくなります。辛さを減らすのではなく、散らす考え方です。

Lean woody ── Cumin, Bay Laurel

乾いた土や樹脂の側へ。マスタードの刺激に落ち着きが出ます。カレーの土台で、この三つが同居することが多いのはこの関係です。

Layer toast ── Kalonji / Nigella, White Sesame

どちらも焙ると香ばしさが生まれる種子です。マスタードを油ではじけさせる工程と相性がよく、同じ鍋で同時に扱えます。

Add complexity ── Cacao Nibs

意外なほどよく噛み合う組み合わせです。カカオの苦みとマスタードの刺激が、互いの足りないところを埋めます。

In the kitchen

When to add it

はじめ、油ではじけさせる

ホール

辛みは立たず、香ばしさだけが出る。

カレー炒め物豆料理

途中、水と合わせる

パウダー

数分置くと辛みが立ち上がる。急がないこと。

ソースドレッシング下味

最後、練ったものを

練りマスタード

酢やワインで角が取れ、酸と一緒に効く。

肉料理サンドイッチドレッシング
When to add Mustard Seed

はじめ、油ではじけさせるホール

熱した油にホールを入れると、ぱちぱちとはじけます。この段階では水がないので辛みは生まれず、焙った香ばしさだけが出る。南インドの料理が必ずここから始まるのは、この性質を使っているからです。蓋を用意しておくこと。

途中、水と合わせるパウダー

粉を水でといて、5〜10分置きます。ここではじめて辛みが生まれる。すぐ使うと辛くないので、待つのが要点です。熱湯を使うと辛みが出ないので、必ず水かぬるま湯で。

最後、練ったものを練りマスタード

火から下ろしてから。練りマスタードは加熱すると辛みが飛ぶので、仕上げに加えるか、添えるかです。

Three levels of quantity (2人分の目安)

気配ほどホール小さじ1/4料理が締まる。マスタードとは気づかれない
効かせるホール小さじ1/2香ばしさと刺激がわかる。ふだんはここ
主役にするホール小さじ1マスタードの料理になる

ホールを油で使うぶんには辛くならないので、量を増やしても失敗しません。辛さが出るのは水と合わせたときだけです。

Why it works with this ingredient

豚肉、鶏肉、白身魚、じゃがいも、キャベツ、豆。油脂と澱粉を持つ食材が得意です。マスタードの刺激は鼻に抜けてすぐ消えるので、脂の重さを切るのに向いています。

菓子と果物には使われません。刺激が甘さと噛み合わないためです。

Fixing it when it goes wrong

  • 辛くならない水と合わせていないか、熱湯を使っています。粉は水かぬるま湯でといて、5〜10分待ってください
  • 辛みが飛んだ加熱しています。練りマスタードや水でといた粉は、火を通すと辛みが消えます。仕上げに入れてください
  • 油に入れたらはねた正常です。マスタードは加熱するとはじけます。蓋を用意してください

A worked example

マスタードの油はじけ。熱した油に小さじ1/2、蓋をしてはじけさせ、そのままじゃがいもの炒め物にかけるだけ。辛くはならず、香ばしさだけが移ります。

Choosing and storing

ホールは黄色(ホワイト種)と赤褐色(ブラウン種)があります。ホワイトのほうが穏やかで、日本で手に入りやすいのもこちらです。

ホールなら数年保ちます。辛みが完成品として入っていないので、香りが飛ぶという心配が他のスパイスより小さい。

粉は湿気を吸うと固まります。密閉して冷暗所へ。水と合わせた後は、その日のうちに使い切ってください。

How Inspice uses it

Inspiceは、マスタードを4つのブレンドに使っています。数は多くありませんが、置き場所は要所です。

スパイスカレーのNo.1とNo.2では、原材料表の二番目。コリアンダーに次ぐ位置です。カレーの土台をコリアンダーの明るさに置いたうえで、その隣に刺激を並べる——という組み立てになっています。

フレアラインNUTTY FLAREでは、カカオニブと同じ一本に入れてあります。カカオの苦みとマスタードの刺激は、意外なほどよく噛み合う。ナッツの香ばしさを主役にした一本で、その底を二つで支えています。

Frequently asked questions

マスタードシードを油に入れても辛くならないのはなぜですか?

マスタードの辛みは、種のなかに完成品として入っていないからです。細胞が壊れて水と出会ったときにはじめて作られる。油だけでは水がないので、辛みは生まれず香ばしさだけが出ます。

粉マスタードを水でといたのに辛くありません

待ち時間が足りないか、熱湯を使っています。水かぬるま湯でといて5〜10分置いてください。熱湯だと反応が進まず、辛みが出ません。

和がらしと洋がらしは違いますか?

和がらしは主にブラウン種、洋がらしはホワイト種が中心です。和がらしのほうが鋭く鼻に抜け、洋がらしは穏やかで持続します。練りマスタードは酢やワインを加えるため、さらに角が取れています。

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