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チャイの甘さを引き締める、ひとつまみの鉱物
岩塩は、大昔の海が地中に閉じ込められ、水分が抜けて結晶になったものです。海塩が「いまの海」なら、岩塩は「昔の海」です。
数億年前の海水が、地殻変動で地中に閉じ込められました。その塩の層を採掘するか、水を注いで溶かし出して再結晶させます。産地によって微量に含まれる成分が違い、色や味わいに差が出ます。
塩味です。ただ、塩を入れる理由は「しょっぱくするため」だけではありません。塩は他の味を引き出します。同じ料理でも、塩をひとつまみ入れるだけで甘さや旨みがはっきりする。塩は味の輪郭を描く道具です。
そしてスパイスに対しても同じ働きをします。香りは鼻で感じるものですが、味覚が立ち上がると香りの印象まで変わる。塩が入ると、スパイスの香りがくっきりして感じられます。
岩塩は結晶が大きく、溶けるのに時間がかかります。だから舌の上で溶けるまでの時間差が生まれる。粉の塩が一瞬で消えるのに対して、岩塩は少し遅れてくる。この時間差も味のうちです。
働きの地図
塩と、苦い豆。塩は甘さだけでなく苦みの輪郭も立てます。チョコレートに塩をひとつまみ、という作法が世界中にあるのは、この働きによります。
塩と、甘い果実。塩を少し入れると甘さがはっきりします。あんこに塩、すいかに塩と同じ理屈で、甘いものほど塩が効きます。
旨みは塩がないと立ち上がりません。だしだけを飲んでも物足りないのに、塩をひとつまみ入れると急に味が現れる。この関係が、和食の基本にあります。
塩は甘さも立てます。チョコレートに塩、あんこに塩。甘いものに少量の塩を入れる作法は、世界中にあります。
塩と混ぜておくだけで、スパイスが調味料になります。香りの素材を日常で使えるようにする、いちばん簡単な方法です。
使いどき
下ごしらえで使う
粗い結晶
素材の水分を引き出し、味を締める。
途中で味を決める
細かい結晶
全体に均一に回る。
最後、粗いまま散らす
粗い結晶
舌の上で溶けて、時間差で塩味が来る。
焼く前、茹でる前に。塩は水分を引き出すので、素材の味が濃くなります。時間を置くほど効きますが、置きすぎると水が出すぎます。
料理の途中で。細かいほうが均一に溶けるので、味を決める段階では細粒が向きます。
仕上げに。粗い結晶が舌の上で溶けるまでの時間差が、そのまま味の起伏になります。粉の塩では出せない効果です。
塩は戻せません。足しながら味を見る、という順番だけは崩さないでください。粗い塩と細かい塩では、同じ体積でも塩分量が違います。
すべての食材。塩を必要としない料理は、ほとんどありません。とくに旨みのあるものと甘いものでは、塩が入ることで本来の味が現れます。だしに塩、チョコレートに塩、すいかに塩。一見奇妙な組み合わせが世界中にあるのは、この働きのためです。
苦手な相手はありません。あるとすれば量だけです。
スパイス塩。好きなスパイスを挽いて、塩と混ぜるだけ。分量は塩4に対してスパイス1ほど。これだけで、香りの素材が毎日使える調味料になります。
湿気を吸って固まります。密閉して、湿気の多い場所を避けてください。
固まっても品質は変わりません。砕けば使えます。
産地によって色や粒の形が違います。用途に合わせて、粗いものと細かいものを持っておくと便利です。
Inspiceは、岩塩を10のブレンドに使っています。チャイ全種と、the cocoaです。
そして、その10すべてで原材料表のいちばん最後にあります。例外はありません。全ブレンドのなかで、いちばん量の少ない素材です。
それでも抜けません。チャイの甘さも、カカオの苦みも、塩がひとつまみあることではっきりします。飲みものに塩を入れる、というのは奇妙に聞こえるかもしれませんが、甘さを立てるために必要な量だけを置いています。いちばん少なくて、いちばん抜けない素材です。
岩塩は、Inspiceの10のブレンドに入っています。以下は原材料表の順位から見た層です。 ただし香りの強さは素材ごとに大きく違うので、量が少なくても主張が大きいことがあります。
チャイ(スパイスパック)「カカオニブチャイ スパイスパック」 2パック入り表の最後。カカオニブの苦みを立てる役です。
チャイ(スパイスパック)「チャイ スパイスパック」 2パック入り表の最後。煮出したチャイの甘さを、輪郭のあるものにしています。
チャイ(CHAInstant)4 FLAVOR CHAInstant PACK「4フレーバー チャインスタント パック」4種の詰め合わせ。どの一杯でも、最後尾にひとつまみという位置は同じです。
チャイ(CHAInstant)CACAONIBS CHAInstant「カカオニブチャイ インスタント」表の最後。苦みが主役の一杯ほど、塩が効きます。
チャイ(CHAInstant)CHAInstant「チャイ インスタント」表の最後。溶かして飲む形でも、最後にひとつまみという設計は変わりません。
チャイ(CHAInstant)Golden CHAInstant「ゴールデンチャイ インスタント」表の最後。ターメリックの土の香りを、味覚の側から支えています。
チャイ(CHAInstant)HotBoost CHAInstant「ホットブーストチャイ インスタント」表の後半。熱が主役の一杯で、辛さの輪郭を描いています。
チャイ(CHAInstant)MINT CHAInstant「ミントチャイ インスタント」表の最後。涼しさが主役の一杯で、その涼しさを立たせる役です。
チャイ(CHAInstant)Yomogi CHAInstant「ヨモギチャイ インスタント」表の最後。よもぎの青さを、はっきりさせるための一つ。
ココアthe cocoa「ハイカカオとスパイスのココア」/84g表の最後。カカオの苦みと、トンカ豆の甘さ。その両方を立ち上がらせるための、いちばん少ない一つです。できかたが違います。岩塩は大昔の海が地中に閉じ込められ、水分が抜けて結晶になったもの。海塩はいまの海水を蒸発させたものです。含まれる微量成分が違うので、産地によって色や味わいに差が出ます。
甘さを立てるためです。塩は他の味を引き出す働きがあり、甘いものに少量の塩を入れると甘さがはっきりします。あんこに塩、チョコレートに塩、すいかに塩。同じ理屈です。
味を決めるなら細かい塩、仕上げなら粗い塩です。粗い結晶は舌の上で溶けるまでに時間がかかるので、その時間差が味の起伏になります。粉の塩では出せない効果です。
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