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ジンの香りの正体。森の針葉樹の実
ジュニパーベリーは、ヒノキ科の常緑低木の球果です。ベリーと呼ばれますが果実ではなく、松ぼっくりが肉厚になったものです。
ジンの香りは、この実から来ています。ジンと名乗るためにはジュニパーが主体でなければならない、と法律で決められている国もあるほどです。
松やに。まずこの一語です。針葉樹の森に入ったときの、あの樹脂の匂い。そこに柑橘の切れ味と、わずかな花の香りが乗ります。
実は糖分が多く、生の球果は甘い。乾かしたものを噛むと、樹脂の奥にほのかな甘さがあるのがわかります。この甘さがあるから、ただ薬っぽくならずに料理に入っていけます。
そして、乾煎りは要りません。指で潰すだけで十分です。表面のすぐ下に油の袋があり、潰した瞬間に香りが立つ。ここは他の多くのスパイスと違うところです。
香りの行き先
北欧の森の実と、飛騨の山の実。産地としては地球の反対側ですが、香りの成分を四つ分け合っています。針葉樹の樹脂と山椒の柑橘は、同じ側にある。InspiceのディッシュNo.4は、この二つを同じ一本に置いた唯一のブレンドです。
樹脂の実と、柑橘の種子。方向が違うのに、これがとてもよく合います。ジンの調合でジュニパーとコリアンダーが定番の組み合わせになっているのは、偶然ではありません。
樹脂の香りに、乾いた土と刺す辛さを重ねる方向。ジビエや羊のように香りの強い肉で、骨格が出ます。
同じ方向の清涼感を重ねる組み合わせ。煮込みやマリネ液で、森の香りがはっきり立ち上がります。
重くなりがちな樹脂の香りを、上へ抜く方向。コリアンダーとの相性がとくによく、ジンの調合でもこの二つは定番です。
入れどき
はじめ、潰して肉にすり込む
潰したホール
肉の表面の脂が香りを運ぶ。
途中、煮込みに
潰したホール
樹脂の香りが全体に回り、肉のクセと釣り合う。
茶に浮かべる
潰したホール
檜のような清涼感が立つ。
指か包丁の腹で潰して、塩と一緒にすり込みます。乾煎りは要りません。潰した瞬間に香りが立つので、そのまま使えます。
数粒を潰して入れます。香りは油とアルコールが運ぶので、ワインを使う煮込みと相性がよい。数えて入れると取り出すときに困りません。
潰して湯に浮かべるだけ。ジンを飲まない人でも、この香りだけを楽しめます。数粒で十分です。
必ず潰してください。丸のままではほとんど香りません。潰す・潰さないの差が、量の差より大きいスパイスです。
鹿、猪、鴨、羊、豚。それにキャベツとビーツ。香りの強い肉と、癖のある野菜。ジュニパーはクセを消すのではなく、森の香りで釣り合いを取ります。ジビエとジュニパーという定番には、この関係があります。
淡白な白身魚や、繊細な出汁の料理には強すぎます。菓子にもほとんど使われません。
ジュニパーの塩。潰した実5粒と塩大さじ1をすり鉢で合わせるだけ。焼いた豚肉や、蒸したじゃがいもにふると、森の匂いがします。
紫がかった黒い球で、表面に白い粉が吹いていることがあります。指で潰せる柔らかさがあるものが新しい。硬く干からびたものは香りも抜けています。
ホールで一年ほど。パウダーはほとんど流通していませんし、必要もありません。潰すだけで十分だからです。
密閉して冷暗所へ。数えて使う習慣をつけると、煮込みから取り出し忘れることがありません。
Inspiceがジュニパーベリーを使っているのは、ディッシュ シンフォニーNo.4の一本だけです。原材料表の三番目、上位です。
No.4は「土の中に咲く花」という香りの風景を持つ一本です。奥飛騨の高原赤山椒も同じ一本に入っていて、この二つは香りの成分を四つ分け合っています。産地としては地球の反対側ですが、実際に組ませると噛み合います。
山椒とジュニパー。日本の山と北欧の森が、同じ一本のなかで手を結んでいる配置です。
ジュニパーベリーは、Inspiceの1つのブレンドに入っています。以下は原材料表の順位から見た層です。 ただし香りの強さは素材ごとに大きく違うので、量が少なくても主張が大きいことがあります。
必ず潰してから使ってください。丸のままではほとんど香りません。指か包丁の腹で潰して、肉にすり込むか、煮込みに数粒。乾煎りは要りません。
同じです。ジンの香りの主体はジュニパーベリーで、ジンと名乗るために必要な条件になっている国もあります。ジンが好きなら、この実の香りが好きということです。
2人分なら6粒ほど。ただし潰しているかどうかで香りの出方がまるで違うので、量より先に潰すことを確認してください。
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