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砂漠の恵み。黒糖のような深い甘みの果実
デーツは、なつめやしの果実です。中身のほとんどが糖でできていて、砂糖を使わずに甘さを持ち込める数少ない素材です。
砂漠の民の主食でした。乾かせば長く保ち、そのまま食べられて、水にも溶ける。乾燥地帯で生き延びるための果実です。
甘い。それも、砂糖の甘さとは質が違います。糖のほかにわずかな酸味とコクがあって、後味が長い。黒糖やはちみつに近い、輪郭のある甘さです。
香りは強くありません。中身のほとんどが糖なので、香りの成分はごく僅か。だから他の香りを邪魔しないまま、甘さだけを足せます。スパイスのブレンドに甘さが要るとき、これは大きな利点です。
そして水分を持っています。乾燥果実ですが完全には乾いていないので、ねっとりしている。この水分が、料理のなかでとろみや繋ぎにもなります。
働きの地図
甘い果実と、激辛の実。カリブや中南米では、果物と唐辛子が同じ皿に載ります。ハバネロにアプリコットのような香りがあることを知ると、この組み合わせが理屈でも通ることがわかります。甘さが熱の角を取ります。
甘い果実と、乾いた土。正反対に見えますが、中東や北アフリカの料理では同じ鍋にいます。デーツの甘さは平板になりやすいので、土が芯を通すと立体になる。InspiceのスパイスカレーNo.4がこの構造です。
中東の菓子の組み立て。デーツの甘さは平板になりやすいので、香りの高い素材を乗せると立体になります。
甘さを苦みが受ける方向。砂糖では出せない、深さのある甘さになります。
甘さと熱。北アフリカや中東の料理でこの組み合わせが多いのは、甘さが熱の角を取るからです。
使いどき
刻んで煮込みに
種を除いて刻む
甘さととろみが同時に出る。
ペーストにする
ぬるま湯で戻して潰す
甘味料として使える。
そのまま添える
種を除いた実
甘さと食感が残る。
種を除いて粗く刻み、煮込みに入れます。煮ているうちに崩れて、甘さととろみが全体に回ります。砂糖を入れるのとは、コクが違います。
ぬるま湯に浸けてから潰します。砂糖の代わりに使える形で、菓子でも料理でも扱いやすくなります。
切って添えるだけ。中東ではコーヒーやナッツと一緒に出されます。ピスタチオを詰めるのも定番です。
砂糖より甘さが穏やかに感じられますが、糖の量としては多い素材です。甘さの設計として使ってください。
羊、鶏、ナッツ、チーズ、カカオ、コーヒー、根菜。中東と北アフリカの料理と広く合います。デーツは香りを持ち込まないので、スパイスの香りをそのまま活かしながら甘さだけを足せる。タジンやカレーで重宝します。
すでに甘い料理には向きません。甘さが足し算になって、ぼやけます。
デーツとチーズ。種を抜いたデーツに、クリームチーズかブルーチーズを詰めるだけ。甘さと塩気が同時に来て、それだけで一皿になります。
ねっとりして、つやのあるものを。硬く乾いたものは水分が抜けています。
白い粉は糖の結晶で、傷みではありません。
密閉して冷暗所か冷蔵庫へ。乾いたらぬるま湯で戻せます。
Inspiceがデーツを使っているのは、スパイスカレー シンフォニーNo.4の一本だけです。ただし原材料表の一番目——この商品でいちばん多い素材です。
スパイスカレーで、いちばん多いのがスパイスではなく果実。これはかなり変わった構成です。No.4は甘さから組み立てたカレーで、デーツが土台をつくり、そこへビングチェリーがもう一つの果実の甘さを重ねています。
デーツは香りを持ち込まないので、その上に乗るスパイスの香りが濁りません。甘さの土台としては、これ以上ないほど扱いやすい素材です。
デーツは、Inspiceの1つのブレンドに入っています。以下は原材料表の順位から見た層です。 ただし香りの強さは素材ごとに大きく違うので、量が少なくても主張が大きいことがあります。
砂糖とは質が違います。糖のほかにわずかな酸味とコクがあり、後味が長い。黒糖やはちみつに近い、輪郭のある甘さです。
なります。ぬるま湯で戻して潰せばペーストになり、菓子でも料理でも使えます。砂糖より香りがあるぶん、コクのある甘さになります。
珍しくありません。中東や北アフリカの料理では、肉の煮込みにデーツやあんずを入れるのが定番です。甘さが熱と塩気の角を取ってくれます。
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