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タイムに似た清涼感をもつ、インドの台所の名脇役
アジョワンは、セリ科の一年草の果実です。クミンやキャラウェイの近縁で、見た目もよく似ていますが、香りはタイムそっくりです。
インド西部、とくにグジャラートの菜食料理に欠かせません。豆やパンに使われ、小さな粒が料理の骨格をつくります。
タイムです。セリ科の種子なのに、シソ科のハーブの香りがします。アニスとオレガノと黒胡椒を混ぜたような、と説明されることもある。とにかく強い。
そしてもうひとつ、冷たさがあります。噛むと苦みのあとに、すっと冷える感覚が来る。これは温度が下がっているわけではなく、口のなかの感覚が反応しているだけです。ミントやナツメグと同じ仕組みの、別のスパイスによる冷たさです。
この冷たさは加熱すると弱まります。冷感ごと欲しいなら仕上げに、香りだけでよければ最初に。目的で工程が決まります。
香りの行き先
インドの種子と、地中海の葉。科がまったく違うのに、香りの主成分が同じ系統です。アジョワンを噛んでタイムやオレガノを思い浮かべるのは、気のせいではありません。植物の分類と香りの分類が食い違う例です。
どちらも口のなかに冷たさをつくりますが、仕組みが違います。別の感覚に働きかけるので、重ねると冷たさが打ち消し合わずに層になります。
クミンとは香りの成分を四つ分け合っています。土と薬草の近縁どうしで、豆料理の骨格になります。
油ではじけさせる種子どうし。インドの豆料理やパンで、同じ鍋に入ることの多い並びです。
仕組みの違う冷たさを並べる方向。それぞれ別の感覚に働くので、重ねると冷たさに層ができます。
入れどき
はじめ、油ではじけさせる
ホール
タイムのような香りが油に移る。
生地に混ぜる
ホール
焼き面で香りが立つ。
最後、ひとつまみ
パウダー
タイムの香りと冷たさが同時に立つ。
熱した油に入れます。少量で十分効くので、入れすぎに注意。インドでは豆や野菜の料理の入口として使われます。
パン生地に混ぜ込みます。インド西部のパンでは定番で、噛み当たったところで香りが弾けます。
火を止めてから。冷感は加熱で弱まるので、その感覚ごと欲しいなら仕上げに。
香りがとても強いスパイスです。他のセリ科の種子と同じ感覚で使うと、必ず入れすぎます。半分から始めてください。
豆、じゃがいも、なす、キャベツ、パン、ヨーグルト。菜食の料理と広く合います。アジョワンは肉がなくても料理に骨格をつくれるので、豆や野菜が主役の一皿でとくに力を発揮します。
繊細な白身魚や、菓子には向きません。香りが強すぎて素材を覆います。
じゃがいものアジョワン炒め。熱した油に小さじ1/8を入れ、角切りのじゃがいもと塩。タイムの香りがして、いつもの炒めものが西インドの料理になります。
ごく小さな灰緑色の粒です。クミンやキャラウェイに似ていますが、それらより小さい。
ホールなら一年以上保ちます。香りが強いので、少量ずつ買ってください。
密閉して冷暗所へ。匂いが移りやすいので、単独の容器で。
Inspiceがアジョワンを使っているのは、フレアラインKASUMI GLOWの一本だけです。原材料表の後半、ごく少量。
KASUMI GLOWは椎茸と昆布とパプリカが並ぶ、旨みと焙りの一本です。そこへアジョワンをひとつまみ。乾物の旨みと焙った土のなかに、薬草の芯を通す役をしています。
アジョワンはクミンと香りの成分を四つ分け合っています。Inspiceのカレーはクミンを土台にしているので、この二つを近い場所に置ける余地はまだあります。
アジョワンは、Inspiceの1つのブレンドに入っています。以下は原材料表の順位から見た層です。 ただし香りの強さは素材ごとに大きく違うので、量が少なくても主張が大きいことがあります。
タイムです。セリ科の種子なのに、シソ科のハーブの香りがします。アニスとオレガノと黒胡椒を混ぜたよう、と説明されることもあります。噛むと苦みのあとに、すっと冷える感覚が来ます。
見た目はよく似ています。近縁で、香りの成分も四つ共有しています。ただしアジョワンのほうがずっと小さく、噛むとタイムの香りがするのですぐ見分けられます。
他のセリ科の種子より一段少なく。2人分なら小さじ1/8から。香りが非常に強いスパイスで、クミンと同じ感覚で使うと必ず入れすぎます。
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