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Inspice / スパイス事典 / ベイリーフ
ベイリーフ(ベイリーフ)
Indian Bay Leaf

ベイリーフ

カシアの葉。シナモンに通じる甘い香りのリーフ

ベイリーフは、カシアの木の葉です。英語のbay leafは月桂樹を指しますが、インド料理でベイリーフと呼ばれる葉は、この別の木のものです。

ベイリーフとは

学名
Cinnamomum tamala
科名
クスノキ科
使用部位
葉
原産地
ヒマラヤ地域
主な産地
インド、ネパール、ブータン
和名
なし(インディアンベイリーフ)
別名
テージパッタ、カシアリーフ
流通の形
ドライ(葉)

ヒマラヤ周辺で採れます。インドの煮込みやビリヤニで、油に入れる最初のスパイスとして使われてきました。

どんな香り

甘い。シナモンやカシアに通じる香りがします。当然で、カシアの木の葉なのですから。樹皮の甘さをそのまま薄く伸ばしたような、穏やかな匂いです。

月桂樹の葉——つまりローリエとは、まったく別物です。ローリエが樹脂と清涼感なのに対して、ベイリーフは甘さと温かさ。同じ「ベイリーフ」という名で呼ばれてきたせいで、レシピの取り違えがよく起きます。

葉は大きく、三本の葉脈がまっすぐ縦に走っています。ローリエの葉脈が羽根状に広がるのと見比べると、はっきり違います。

香りの行き先

ベイリーフ

意外に近い

英語のbay leafは月桂樹を指しますが、インド料理でベイリーフと呼ばれる葉はカシアの木のものです。名前だけが重なっていて、香りは正反対——甘い葉と、すっきりした葉。取り違えの起きやすい組み合わせです。

一緒に使うと伸びる

清涼感を足す

ベイリーフの香りが、どの方向へ伸びるか

意外に近い素材

ローリエ

名前が重なっているだけで、別の木の葉です。英語のbay leafは月桂樹を指しますが、インド料理でベイリーフと呼ばれるのはカシアの葉。香りも甘さとすっきりで正反対です。InspiceのスパイスカレーNo.3は、この二枚をあえて別の素材として同じ一本に入れています。

馬告

どちらもクスノキ科です。甘い葉と、柑橘の実。同じ科からこれほど違う香りが出ることに驚きますが、シナモンやカシアもこの家系。クスノキ科は香りの幅が広い一族です。

一緒に使うと伸びる素材

甘さを重ねる ── カシア、クローブ、スターアニス

ビリヤニやガラムマサラの組み立て。葉と樹皮とつぼみで、甘い香りを層にします。

清涼感を足す ── カルダモン、ローリエ

甘いだけにしないための方向。性格の違う葉を二枚立てにする、という考え方もここに入ります。

土と組む ── クミン、コリアンダー

カレーの土台の上に、甘い葉を乗せる方向。油に最初に入れる形が定番です。

料理への応用

入れどき

はじめ、油に

葉のままのドライ

甘い香りが油に移る。最初に入れる。

ビリヤニカレー煮込み

途中、煮汁に

葉のままのドライ

甘さが全体に回る。長く煮ても壊れにくい。

カレー豆料理肉の煮込み

仕上げに、砕いて

砕いたドライ

甘い香りがまっすぐ立つ。

ガラムマサララブ焼き物
ベイリーフを、いつ入れるか

はじめ、油に(葉のままのドライ)

熱した油に葉のまま。インド料理では、油にスパイスを入れる最初の一枚がこれです。葉が反り返ったら次へ進みます。

途中、煮汁に(葉のままのドライ)

煮汁に沈めて、最後に取り出します。ローリエと違って苦みが出にくいので、入れっぱなしでも比較的安全です。

仕上げに、砕いて(砕いたドライ)

ミックススパイスに挽き込みます。ガラムマサラの甘い側を担うことが多い素材です。

分量の三段階(2人分の目安)

気配ほど1/2枚料理が甘く温かくなる。ベイリーフとは気づかれない
効かせる1枚甘い香りだとわかる。ふだんはここ
主役にする2枚ベイリーフの料理になる

ローリエより苦みが出にくいので、煮込み時間を気にせず使えます。ただしローリエと同じつもりで使うと、甘さの方向に驚きます。

この食材と合う理由

鶏、羊、豆、米、じゃがいも、トマト。インド料理の食材と広く合います。ビリヤニのように米を炊く料理では、湯気に香りが乗って皿全体に回る。甘い香りなので、肉の煮込みでも角が立ちません。

和食や、すっきりした洋風の煮込みには向きません。そこはローリエの担当です。

うまくいかないときの直し方

  • ローリエを買ってしまった別の葉です。葉脈が縦に三本走っているのがベイリーフ、羽根状に広がるのがローリエ。香りも甘さとすっきりで正反対です
  • 香りが弱い油と合わせていない可能性があります。最初に油に入れてください
  • 苦くなったローリエほどではありませんが、極端に長く煮ると出ます。香りが立ったら取り出して構いません

一皿の設計例

米を炊くときに一枚。研いだ米と水にベイリーフを1枚入れて、いつもどおり炊く。それだけで、ごはんが甘く香ります。

選び方・保存

大きな乾いた葉です。緑が残っているものを選んでください。葉脈が縦に三本走っているのが見分け方です。

かさばるので、割って保存すると場所を取りません。

密閉して冷暗所へ。一年ほど保ちます。

Inspiceでは、どう使っているか

Inspiceは、ベイリーフを2つのブレンドに使っています。スパイスカレー シンフォニーNo.2とNo.3です。

そしてNo.3には、ローリエも別に入れてあります。カシアの葉と、月桂樹の葉。同じ「ベイリーフ」という名で呼ばれてきた二枚を、あえて別の素材として同じ一本に入れています。

甘い葉と、すっきりした葉。性格の違う二枚を並べることで、煮込みの香りに幅が出ます。表記が紛らわしいからと一本化するのではなく、違うものは違うものとして扱う——という選択です。

ベイリーフが働いている商品

ベイリーフは、Inspiceの2つのブレンドに入っています。以下は原材料表の順位から見た層です。ただし香りの強さは素材ごとに大きく違うので、量が少なくても主張が大きいことがあります。

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よくある質問

ベイリーフとローリエは同じものですか?

別の木の葉です。英語のbay leafは月桂樹(ローリエ)を指しますが、インド料理でベイリーフと呼ばれるのはカシアの木の葉。香りも正反対で、ベイリーフは甘く、ローリエはすっきりしています。

どうやって見分けますか?

葉脈です。ベイリーフは縦に三本まっすぐ走り、ローリエは羽根状に広がります。並べると一目でわかります。香りを嗅いでも、甘いかすっきりかで判断できます。

ローリエで代用できますか?

できません。甘い葉とすっきりした葉で、香りの方向が正反対です。ビリヤニやインドの煮込みにローリエを使うと、まったく違う料理になります。

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