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チャイに塩を入れる理由|岩塩が甘さと香りの輪郭をつくる

結論から3行で。
・インスパイスのチャイには、12種のスパイスと茶葉のほかに岩塩が入っています。
・目的は塩味ではなく、甘さとスパイスの輪郭をはっきりさせること。
・ひとつまみの差で味が変わるので、0.01g単位で量っています。
「しょっぱいチャイ」ではありません
原材料表示を読んで、あれ、と思われた方がいらっしゃいます。「チャイに塩?」。お店でもよくいただく質問です。
飲んでいただくと、たいてい驚かれます。塩味はしません。入っているのは岩塩で、量にするとごくわずか。舌が「しょっぱい」と気づく手前で止めてあります。ここが設計の勘所です。
塩は、甘さを立てる
スイカに塩。あんこにひとつまみの塩。塩キャラメル。
日本の台所にも世界の菓子にも、同じ知恵が昔からあります。塩をわずかに足すと、甘さが濃くなったように感じる。糖が増えるわけではありません。感じ方のほうが変わるのです。
チャイは砂糖とミルクの飲みものです。甘さが主役の一杯だからこそ、この効き方が生きます。ミルクのまろやかさに輪郭が生まれ、砂糖の甘さが平たくならない。
12種のスパイスを、ひとつの絵にまとめる
インスパイスのチャイに入っているスパイスは、カシア、カルダモン、馬告(マーガオ)、クローブ、フェンネルアクナビ、ジンジャー、トンカ豆、スターアニス、テリーチェリーブラックペッパー、チムール、ナツメグ、コリアンダーの12種類です。
12も重ねると、香りは互いに主張しはじめます。まとまりを失えば、ただ「スパイスの匂いがするミルクティー」で終わってしまう。
そこに岩塩をひとつまみ。散らばっていた香りが、すっと一本の線に並びます。香りの設計図でいえば、譜面を支える低音のような仕事です。
0.01gの現場
ひとつまみ、と書きましたが、実際には目分量では作れません。工房では0.01g単位で量ります。少し多いだけで、飲み終わりに塩が舌に残る。少し足りないと、香りの輪郭がぼやける。試作を重ねて、その一点を探しました。
ちなみに、この岩塩はチャイのシリーズ全商品に入っています。スパイスパックにも、レンジで作るCHAInstantにも。フレーバーが変わっても、下地は動かしません。
だから「無塩」とは書きません
インスパイスには、無塩でつくっているシリーズもあります。「ディッシュ」と「フレアライン」です。
けれどチャイは違う。岩塩が入っています。そこを曖昧にすると、塩分を控えていらっしゃる方に迷惑がかかります。原材料は重量の多い順に、正直に書く。当たり前のことですが、当たり前を守ります。
家で試せます
お手持ちのチャイやミルクティーに、指先でつまんだ塩をほんの少しだけ。ほんとうに少しです。甘さの輪郭が変わるのが、わかると思います。
わからなければ、入れすぎているか、足りていないか。そのどちらかかもしれません。もう一杯、量を変えて試してみてください。
楽しい、嬉しい、美味しい毎日は、こういう小さな一点の積み重ねでできています。
よくある質問
Q. チャイに塩を入れるとしょっぱくなりませんか?
A. なりません。インスパイスのチャイに入っている岩塩は、舌が塩味と感じる手前の量です。目的は甘さとスパイスの輪郭を立てることで、味を塩辛くすることではありません。
Q. インスパイスのチャイは無塩ですか?
A. いいえ。チャイのシリーズは全商品に岩塩が入っています。無塩でつくっているのは「ディッシュ」と「フレアライン」です。塩分を控えていらっしゃる方は、商品ページの原材料表示をご確認ください。
Q. 自分でチャイを作るとき、塩はいつ入れますか?
A. スパイスと一緒に、煮出しのはじめに入れるとなじみます。量は数百mlに対してごく少量から。少なすぎると感じてから足すほうが、失敗しません。















