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0.01gの設計図|金沢の工房で香りが組み上がるまで

0.01gの設計図|金沢の工房で香りが組み上がるまで

Inspiceの香味料は、調香味士が0.01g単位の設計図から組み立てています。舌で確かめ、香り分子のデータで裏を取る。金沢・東山の自社工房で、原材料の加工からパッケージングまで手作業で行っています。この記事では、その調香の現場を紹介します。

香りは、設計できる

Inspiceの工房には、商品ごとに「香りの設計図」があります。どのスパイスを、どんな順位で、どんな関係で重ねるか。感覚まかせの一発勝負ではなく、図面として描き、図面どおりに組み立てる。私たちが自社の調香担当者を「調香味士」と呼ぶのは、この仕事が料理よりも設計に近いからです。

設計図があるから、手作業でも同じ香りを何度でも再現できます。金沢の小さな工房でつくった一瓶が、遠くの食卓でも同じ表情で立ち上がる。設計図は、そのための約束です。

0.01gの設計図|金沢の工房で香りが組み上がるまで

最小単位を0.01gに置く理由

設計図の最小単位は0.01gです。ここまで細かくするのは、量がごく少ない素材ほど、香り全体の印象を左右するからです。原材料表のいちばん後ろに来るような素材でも、抜くと香りの表情が変わります。ごく微量の一つを動かすだけで、ブレンド全体の着地が変わる。だから最小単位を0.01gに置いています。

扱う素材には、馬告、トンカ豆、チムール、飛騨高原青山椒のような、単体では強く主張しあうものが並びます。主張しあう関係のまま合わせれば、香りはぶつかります。互いを高めあう和音に組み替えるのが設計図の仕事で、その調整はひとつまみでは粗すぎます。

舌で確かめて、分子で裏を取る

調香は二段構えです。まず舌と鼻で確かめる。同時に、素材ごとの香り分子のデータで裏を取る。スパイスの香りは約600の香り分子の重なりでできていて、素材どうしの相性は、共通する分子と補いあう分子の関係で読めます。舌で「合う」と感じた組み合わせを、分子の側から説明できるところまで詰める。どちらか片方では、ここまで細かくは決められません。

金沢の工房で

Inspiceは2021年に金沢で生まれました。創業以来、原材料の加工からパッケージングまで、すべての工程を金沢の自社工房で手作業で行っています。化学調味料も香料も加えません。植物の香りを、設計図のとおりに組み上げるだけです。

ひがし茶屋街の路地裏に佇む、東山の直営店では、香りを確かめながら商品を選べます。香味料シリーズは、ポテトチップスにかけての食べ比べも好評頂いております。

0.01gの設計図|金沢の工房で香りが組み上がるまで

よくある質問

Q. 調香味士とは何ですか?
A. Inspiceが自社の調香担当者を呼ぶ呼称です。素材の選定から配合の設計、ブレンドまでを担い、香りを0.01g単位の設計図として描きます。

Q. なぜ0.01g単位で調香するのですか?
A. 量がごく少ない素材ほど、香り全体の印象を左右するからです。原材料表の最後に来るような素材でも、抜くと香りの表情が変わります。その調整に必要な最小単位が0.01gです。

Q. Inspiceの工房はどこにありますか?
A. 石川県金沢市の自社工房です。原材料の加工からパッケージングまで、すべての工程を手作業で行っています。ひがし茶屋街にほど近い直営店 Inspice KANAZAWA(金沢市東山1-10-2 104号)で、香りを確かめながら選べます。

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